頑張っているのに、なぜか叱られる理由とは?
一生懸命頑張っているはずなのに、なぜか 「違う違う」 と何度も指導される。
スキルはどんどん覚えているのに、むしろ叱られることが増えていく…。
こんな経験はありませんか?
実は、これは 「あなたの頑張りが間違っている」のではなく、「チームの文化に馴染めていない」 ことが原因かもしれません。
いくら技術を磨いても、チームの空気感や文化に馴染めていなければ、「違う」と言われ続けてしまうのです。
例えば、
例えば、先輩や組織の風土に根差した形で、素直な姿勢で話を聞けているか? 良い眼差しで受け止めているか? 正しい距離感を保てているか? 先輩を敬う姿勢が自然に表れているか? 仲間と同じ空気を感じ取り、共有できているか? そして、素直な気持ちで謝ることができているか?
これらが欠けていると、どんなに技術を磨いても、職場で 「チームの一員」として認められない ことがあります。
つまり、「頑張るほどに、自分だけが違う色になってしまう」 という現象が起きてしまうのです。
では、どうすればこの問題を解決し、職場で気持ちよく働けるようになるのでしょうか?
チームの文化に馴染むために大切なこと
① まずは環境を観察する「郷に入れば郷に従え」
組織には、それぞれの 「文化」 があります。
例えば、家族の習慣を考えてみましょう。
あなたが結婚して、新しい家族と暮らすことになったとします。
あなたの実家では「食事は好きな時間に、個々に食べる」のが当たり前だった。
でも、結婚相手の家族では「みんなで食卓を囲む」のが習慣だったとしたら?
最初は戸惑うかもしれませんが、一緒に食卓を囲むうちに、その習慣が自然と身につき、
やがて 「家族の一員」として受け入れられる ようになります。
職場もまったく同じです。
まずは 「この組織の人たちは、どんな雰囲気で働いているのか?」 を感じ取り、
そのスタイルに馴染んでいくことが大切です。
② 色の例え:青→白→赤
あなたの個性を「青」、職場の文化(価値観、理念)を「赤」としましょう。
もし、青色のまま強く主張し続けると、赤いチームの中で浮いてしまいます。
だからこそ、最初は 「純白」になり、職場の文化をしっかりと吸収する」 ことが大切です。
例えば、透明なグラスに青いインクを垂らしたとしましょう。
最初から青が濃すぎると、どんなに赤いインクを足しても紫になってしまいます。
でも、最初は透明な水の状態なら、赤いインクを入れれば、きれいな赤になりますよね。
職場でも、まずは 透明(白)になり、文化を吸収すること が大事なのです。
自分の個性(青)は、最初は発揮する機会はありません。
まずは 相手の色(赤)に合わせることに必死になる段階が必要なのです。
これは 「自分を消すこと」ではなく、「チームの色を理解し、馴染むこと」 を意味します。
そうすることで、後から自分の個性を活かせるようになるのです。
③ TTM(徹底的に真似る) 「型を学ぶ」ことが成長の第一歩
スポーツ選手も、最初はコーチや先輩の動きを 「型」として真似る ことから始めます。
仕事も同じで、まずは徹底的に真似る(TTM) ことで、組織の一員としての振る舞いを身につけることができます。
例えば、
- 上司や先輩が笑ったら、自分も笑う
- 先輩の言葉遣いや姿勢を真似る
- 同じものを食べてみる、同じ道具を使ってみる
- 「この職場ではどういう振る舞いが自然なのか?」を観察する
こうした細かい部分を吸収することで、周囲との一体感が生まれ、「仲間」として認められるようになります。
④ 「頑張るほど浮いてしまう」矛盾
ここで注意したいのが、「頑張りすぎると、逆に馴染めないことがある」 という点です。
スキルを一生懸命磨き、仕事をこなしているのに、「違う」と言われ続けるのは、
技術の問題ではなく、 「職場のカラーと合っていない」 ことが原因かもしれません。
なぜなら、自分が頑張る=自分のカラー(青)をどんどんだしてしまっている!!色が合わない現象に陥ってしまうのです。
まずは 「仲間になることが先」。
そのうえでスキルを活かせば、自然と認められるようになります。
⑤ 「組織に馴染むと自分がなくなる?」
「組織の文化に染まると、自分らしさがなくなるのでは?」と不安に思うかもしれません。
しかし、それは逆です。
どんな環境でも馴染める人は、それだけで強みになります。
なぜなら、それは 「相手を理解する力」 があるということ。
むしろ、最初にしっかり組織の文化を吸収することで、
後々 「自分の個性を活かせるタイミング」 が必ず訪れます。
まとめ〜チームの文化をTTMし、楽しく働く〜
組織に溶け込むことは、単に仕事を覚えるだけではありません。
- 「スキルよりも、まずは環境に馴染むことが大事」
- 「一度、自分の色を白にして、新しい文化を吸収する」
- 「TTM(徹底的に真似る)で、職場の雰囲気を身につける」
- 「焦らず、じっくりチームの一員になっていく」
こうした姿勢を持つことで、「本当の意味で楽しく、充実した仕事ができる」 ようになります。
まずは 「周囲を観察し、馴染む姿勢を持つこと」 から始めてみませんか?
その先に、きっと 「本当の成長」 が待っています。