性格は運命じゃない。失敗しても、内向的でも、自信がなくても。あなたの“見方(パラダイム)”が、未来をつくる

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はじめに〜自分の性格に、そっと言い訳していませんか?〜

「自分は内向的だから、リーダーには向いてない」

「もっと積極的な性格じゃないと、成功できないんだろうな」

「過去に何をやってもうまくいかなかった。だから、自分はきっとダメな人間なんだ」

そんなふうに、自分の性格や過去に“言い訳”をしながら、

本当はやってみたかったことにフタをしてしまう、、、

それ、もしかしたら、あなたにも心当たりがあるかもしれません。

特に、社会に出たばかりの20代にとって、

「自分ってこういう人間だから……」という思い込みは、

知らず知らずのうちに、未来への扉を閉じてしまうことがあります。

でも、忘れないでください。

性格は、あなたを縛る「運命」ではありません。 それは、あなたという人間を形づくる“素材”に過ぎないのです。

そしてその素材をどう活かして、どんな未来を描くのか、、、

それは、「パラダイム」という“見方のレンズ”をどう選ぶか、そしてどう成長させていくかにかかっているのです。

性格という「素材」と、パラダイムという「レンズ」

■性格は“素材”。”あなた”らしさの基盤。

心理学で言う性格とは、思考や感情、行動の“傾向”のこと。

つまり、あなたがどんなふうに物事に向き合い、反応するかという“土台”のようなものです。

この性格は、ある程度安定していますが、決して「変わらないもの」ではありません。

環境や経験、そして何より自分自身の意志によって、少しずつ形を変えていける“粘土”のような存在なのです。

たとえば、「内向的」という性格は、「人と関わるのが苦手」と思われがちですが、

実は「深く考える力」「人の話を丁寧に聴ける力」といった大きな強みを内に秘めていることもあります。

大切なのは、そうした性格をどう捉え活かすか

ここに、“パラダイム”という視点が登場します。

■パラダイムは「世界の見え方」を変えるレンズ

スティーブン・コヴィー博士は、その著書『7つの習慣』の中で「パラダイム」という言葉を使っています。

これは、自分自身や世界をどう見るかという「ものの見方」のこと。

このレンズを通して、私たちは日々の出来事や自分の性格さえも意味づけしています。

たとえば、

  • 「失敗した」→「やっぱり自分はダメな人間だ」という見方(パラダイム)
  • 同じ出来事でも、「次に活かせる貴重な経験だった」と見る(パラダイム)こともできる

つまり、出来事自体は変わらないけれど、
それをどう解釈するかで、行動も結果も大きく変わるのです。

■性格 × パラダイム = あなたの可能性がひらく

性格は、変えられない“素材”かもしれません。

でも、それをどう活かすかは、あなたが選ぶパラダイム次第。

✨「性格 × Empowering(力を与えてくれる)パラダイム = 新しい可能性」✨

たとえばこんなふうに:

性格特性ネガティブな見方力を与える見方(パラダイム)新たな強みとしての再解釈
内向性シャイ、消極的思慮深い、傾聴力が高い深く考える力、関係構築力
慎重さ優柔不断、行動が遅い計画性、リスク管理ができる丁寧な実行力、信頼感
感受性傷つきやすい、弱い共感力、気配りができるチームの雰囲気づくりに貢献
完璧主義融通がきかない品質にこだわる、責任感が強い精度の高い成果が出せる

ここで、ぜひ心に留めておいていただきたいのがこの言葉です。

💡 性格が「素材」なら、パラダイムはそれをどう調理するかの「レシピ」

“あなた”という存在には、すでに素晴らしい”素材”が揃っています。

その素材を焦がさず、引き出し、味わい深く仕上げるための“レシピ”が、”パラダイム”。

どんな見方を選び、どんな意味づけをし、どんな行動を起こすか、、、

それ次第で、あなたの人生という料理は、驚くほど豊かなものになっていきます。

■ パラダイムは「変える」ものじゃなく、「育てていける」もの

パラダイムというと、「劇的に変える」ようなイメージを持つかもしれませんが、
実はもっと自然で、日常的なものでもあります。

パラダイムは、少しずつ育てていくもの。

それはまるで、自分の中の“見方”に水をやるような感覚です。

日々の小さな気づきや、経験を重ねる中で、
あなたの見方はゆっくり、でも確実に変化していきます。

「自分には無理だ」と思っていたことも、

新しい視点から見直すことで、

「もしかしたらできるかもしれない」に変わっていく。

そんなふうに、パラダイムを少しずつ育てながら、 自分という素材をもっと生かしていける

それは、とても力強く、そして優しい成長のプロセスなのです。

■ 過去の自分を“否定せずに”受け入れる強さを

そしてもう一つ、大切なことをお伝えしたい。

「過去の失敗をした自分をなかったことにしたい」そう感じることがあるかもしれません。

けれど、過去を完全に隠そうとしなくていいのです。

たとえ間違った選択をしてしまったとしても、そのときの迷いや苦しみ、痛みも含めて、

それが今のあなたをつくっているということを忘れないでください。

自分の過去を“背負いながら”、それでも前に進んでいく。

それこそが、本当の強さです。

そして、この「強さ」は、生まれつき備わった人だけのものではありません。

過去を受け入れ、前を向く力もまた、
あなた自身が育て、身につけていける“パラダイム”の一つなのです。

「こんな自分でも大丈夫なんだ」「過去があるからこそ、今がある」

そんなふうに自分を見つめるまなざしを、
これから少しずつ、自分のものにしていきましょう。

あなたのこれまでの歩みには、あなただけの価値があります。

そのすべてを抱きしめて、これからの未来へと進んでいって欲しいです。

まとめ〜未来は、あなたの“見方”で変わる〜

性格は、確かに変えにくいものかもしれません。

でも、性格をどう活かすか、どんなレンズで自分を見つめるかは、あなたが選べるのです。

そして、その”レンズ”=”パラダイム”は、
一歩一歩を積み重ねながら、自分で育てていけるものでもあります。

だからこそ、自分の中にある素材にそっと光を当てて、

「こうありたい」と願う未来のために、
今日から少しずつ、自分の見方を育てていきましょう。

世界は変わらなくても、あなたの見方が変われば、世界の意味は変わります。

そしてその見方が、未来を創っていくのです。

どうか、あなた自身の物語を、あなたらしく歩んでいけますように。

💬 あとがき:あなたに贈る、小さなエール

どんなに完璧に見える人も、きっと心のどこかで迷い、悩んでいます。

あなたが「自分のパラダイム」を変えたその瞬間から、
世界の見え方も、少しずつ変わっていきます。

「私は、私のままでいい。けれど、もっと良くなれる」

そんな優しさと希望を、どうかあなた自身に向けてあげてください。

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この記事を書いた人

小森塾塾長

小森塾塾長 小森広嗣

小児科医師(小森こどもクリニック理事長、院長)、人財育成コンサルタント、「7つの習慣実践会」認定ファシリテーター

小児医療、健康教育、人財育成を通し、日本を元気にすること!!が使命です。本質を考え、悩みに方向性を与える力を大切に診療、教育活動をしています。

志ある仲間と共に成長の階段を登りながら、愛のある医療チーム創りを目標に、小森塾を開校しました。

ストレングスファインダー:未来志向、成長促進、戦略性、達成欲、学習欲

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