小児医療に挑戦したい方へ〜本当の優しさを大切にする私たちの価値観と働き方〜

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本当の優しさとは何か?当院が大切にする理念

私たちの医療チームが大切にしている理念についてお話ししたいと思います。

それは、「本当の意味で助けること、治すこと、成長を支援すること」。

この3つを実現するための「優しさ」とは何かを掘り下げるとともに、私たちが医療に込めている想いをお伝えできればと思います。

可愛いだけの優しさではなく、本当に助けるための優しさを

一般的に「優しさ」というと、誰かを気遣う言葉をかけたり、相手の気分を害さないように立ち回ることだと思われがちです。

しかし、小森こどもクリニックで目指している優しさは、それとは少し違います。私たちは、「本当に助けるための優しさ」を大切にしています。それは時に厳しさを伴うこともあります。

例えば、悩んでいる人がいれば一緒に悩み、迷って立ち止まっている人がいればそっと背中を押してあげる。あるいは、進むべき時には、お尻を叩いてでも前に進ませる。そうした行動こそが、本物の優しさだと考えています。

ただ優しい言葉をかけたり、ご機嫌を取ることだけでは、人を本当の意味で助けることはできません。

この考え方は、どこか武士道に通じるものがあるかもしれません。義理や人情、泥臭い人間らしさ、そして腹を据えて行動する勇気、、、そういったものが、私たちのクリニックを支えるエネルギーの核となっています。

小児医療を志した理由〜「可能性」に魅了されて〜

私が小児医療を目指した理由についてもお話しします。

実は、私がこの道を選んだのは、「子どもが好きだから」という理由ではありませんでした。もちろん、子どもは可愛いですし、大切な存在です。でも、それ以上に私をこの道に導いたのは、「子どもの生命力や成長力の凄さ、回復力の素晴らしさ」に心を打たれたからです。

子どもたちには、驚くほど大きな可能性が秘められています。その可能性を引き出し、命を救い、成長を支える仕事は、時に泥臭く、困難を伴うものです。しかし、そのプロセスには計り知れないやりがいや喜びがあります。

そして、この道を進むことで、医師としてだけでなく人間としても成長できる、、そんな強い確信が、この仕事を続けるモチベーションになっています。

また、私がこれまで出会ってきた小児医療の仲間たちも、必ずしも「子どもが好き」という理由だけでこの分野を選んだわけではありません。

それぞれが持つ独自の価値観や想い、たとえば困難な医療を乗り越える挑戦心や、独創的な治療法への興味などが、小児医療の世界を支えています。この多様性こそが、医療において大きな力になると感じています。

人を救いたい気持ちに性格やキャラクターは関係ない

私たちのクリニックでは、「本当の意味で人を救いたい」「成長を支援していきたい」と本気で思う人を心から歓迎しています。そうした思いがあれば、その人の性格やキャラクター、表面的な部分は一切関係ありません。

「自分は優しさより厳しさが強い性格だから、小児科には向いていないのではないか」
「子どもが好きかどうか分からないけれど、小児医療には興味がある」

こういった悩みを抱えている方もいらっしゃるかもしれません。でも、安心してください。性格や表面的なキャラクターは、小児医療において本質的には関係ありません。

小児医療は施設によっても色々なカラーがあり個性の集まりです。「子どもが好き」だから小児医療を選ぶ人もいれば、「命を救いたい」「成長を支えたい」という強い思いから選ぶ人もいます。どちらも正しい選択であり、小児という分野にはいろいろなカラーがあり、それぞれの個性や価値観が尊重される場所でもあります。

私たちの医療チームで大切にしている価値観は、「本当に人を助けたい」「成長を支援したい」という思いです。その思いさえあれば、優しさの形が他の人と少し違っていたとしても、むしろそれがあなたらしい武器になります。厳しさや強さを持ち、時には相手を励ましながら背中を押してあげられる人も、必要不可欠な存在です。

「自分の性格が小児医療に向いているのか」と悩む必要はありません。むしろ、「自分がどんな思いで医療に向き合いたいのか」を考え、その答えを見つけることが大切です。

コミュニケーションへの苦手意識と、それを乗り越えた先に見えたもの

私自身の話をすると、実はコミュニケーションが得意なタイプではありません。世渡り上手ではなく、お世辞を言ったり、相手にとって耳触りの良い言葉を巧みに使うことも苦手です。そのため、若い頃は患者さんやご家族とのコミュニケーションに苦労することも多くありました。

それでも、私が向き合ってきたのは、子どもたちの治療に対する純粋な思いです。子どもたちが見せてくれる驚くべき成長や変化に感動し、そのプロセスに関わる中で、自分自身も少しずつ成長することができました。

私がこの仕事を続けられている理由はただ一つ。「子どもたちを救いたい、治したい、そして一緒に成長したい」という思いです。この信念が、クリニック全体の価値観やブランドを形成する柱となり、仲間たちと共有する理念へと成長してきました。

共感する仲間とともに築く未来

当院は、こうした理念に共感してくれる仲間たちが集まっています。もちろん、すべての医療機関が同じ価値観を持つ必要はありません。それぞれの理念や信念があり、それぞれが持つ価値観に基づいて患者さんやご家族と向き合えばいいと思います。

私たちのクリニックが大切にしているのは、「助けたい」という「清らかなエネルギー」です。それがどんなに泥臭くても、時に厳しさを伴っても、本当に相手を想うからこその行動である、そんな理念を共有する仲間たちとともに、これからも医療の未来を築いていきたいと思っています。

まとめ 優しさの本質とは

私たちが目指す優しさとは、「本当に助けたい」という思いを原動力にした厳しさや強さを含むものです。それは時に、相手にとって心地よいものばかりではないかもしれません。

それでも、「本当にその人を救うためには何が必要か?」「どんな対応やあり方が必要か?」を真剣に考え抜いた先に生まれる行動こそが、私たちが考える“本当の優しさ”です。

本当の意味で人を救いたいと思う人にとっては、その人の性格やキャラクターは関係ありません。ただ純粋に「救う」ということ自体に価値を見出し、行動に移せること、それこそが、私たちが目指す医療の核心です。

これからも、私たちはこの理念を大切にしながら、一人ひとりの子どもたちとそのご家族に向き合い続けたいと思っています。

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この記事を書いた人

小森塾塾長

小森塾塾長 小森広嗣

小児医療、健康教育、人財育成、啓蒙活動を通して、日本を元気にすること!!が使命です。地域医療の小児科医として現場で診療、教育活動をしています。

小児科医、人財育成コンサルタント、「7つの習慣実践会」認定ファシリテーター、生成AIエンジニア

ストレングスファインダー:未来志向、成長促進、戦略性、達成欲、学習欲

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