幸せに生きるためには、自分ひとりでは幸せになることはできないという教えがあります。
幸せとは、「相手」との間に咲く「花」、「果実」「成果」ということです。相手があってこその「幸福」なのです。
つまり、相手との関係の中で人間関係を結ぶ「努力」をする過程で、幸せが感じられる、幸せな状態が得られる、という意味です。
自分さえよければ「よい(べつにいい)」という人生は、結局、最後は、ひとりぼっちになってしまって、長い目でみたときには、とても寂しい人生になってしまいます!
目先の利益(欲しいもの、都合)は得られても、一見得したように思えても、、とても小さなもので、長い目では、大きな「損」をしているのです。長い人生の中を経験していくなかで、人間関係は表面的に成り立っているようでも、「心の中では、ひとりぼっち、とても寂しい生き方」になってしまう、大きなリスクをはらんでいるのです。
自分勝手に、自分の都合を押し通すことで、生きてしまえる「現代」の風潮の中だからこそ、注意が必要だと、小児医療の現場にいて強く感じています。
よい人間関係を結ぶことは、時に、面倒だなと感じることがあるものですが、それでも、常に「相手を思いやり」「気遣い」「譲り」「分かち合い」「協力しあい」「敬意」を示し、その関係性を、「結び続ける」「努力」「行為」が、長い目でみたときの「幸福」につながります。
多くの場合、相手の立場に立って、相手のことを考えて、行動を続けることは、「疲れる」「くたびれる」「損をした気持ち」になることがあるかもしれませんが、いわば短期的な「筋肉痛」で、長い目でみたもっと大きな幸福を考えた時に、必要なトレーニングの機会だと捉えるとよいと思っています。
もちろん、「やさしいだけ」では「だめ」で、ときに相手にとって「嫌なこと」も「大事なこと」であれば、「大切な人」であるからこそ伝えてあげる勇気をも、相手の成長にとって、刹那的に心が痛いものですが、大切なことだと信じています。
私たち、「あなたの花を咲かせ隊」では、このようなことを大切な価値観の一つとして、日々の医療現場で、チームで意識、実践しています。また、私の家族(プライベート)でも、大事な原則、道徳、哲学として、日々実践していることです。