つい流されてしまうあなたへ〜初心を続けるための忙しい社会人でもできる習慣化の方法〜

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忘却を超えて大切な思いを未来に繋ぐ〜清らかな気持ちで業務に向き合うための仕組み〜

日々の業務で「初心」「使命感」「あり方」(Being)「行動」(Doing)をどれだけ意識して続けれていますか?

どんなに大切なことでも、時が経つとつい忘れてしまう。人間はそういう生き物です。だからこそ、当院では「初心を忘れないための仕組み作り」に力を入れています。今日はその取り組みについて、少しご紹介したいと思います。

日々の「初心」を振り返る時間を持つ

私たちの職場では、理念やビジョン、そして日々の目標を共有する時間を大切にしています。具体的には、「学び」や「技術」の向上だけでなく、自分たちの「あり方(Being)」や「行動(Doing)」を定期的に振り返る場を設けています。

これには特別な技術や設備が必要なわけではありません。ただ、「最初の気持ち」を忘れないための時間を定期的に作る。それだけです。例えば、みんなで「初心に立ち返る日」を決め、心を清らかにリセットする時間を設ける。シンプルなことですが、この継続が私たちを支えてくれています。

「初心忘るべからず」を続ける仕組み

皆さんも、素晴らしい話を聞いた後、「これを絶対に続ける!」と心に決めた経験があるのではないでしょうか。しかし、日々の忙しさに追われているうちに、その思いが薄れてしまうことも…。実は、これは脳科学的に自然なことなのです。

エビングハウスの忘却曲線によると、人は新しい情報を学んだ直後から急速に忘れ始めます。例えば:

  • 学習後20分で約42%を忘れる
  • 1時間後には約56%を忘れる
  • 1日後には約66%を忘れる

1週間も経つと、最初の学びの75%を忘れてしまうと言われています。だからこそ、「忘れた自分を責める」のではなく、「定期的に思い出す仕組みを作る」ことが重要なのです。

定着化のためのリマインドスケジュール

当院では、エビングハウスの忘却曲線を踏まえた学習サイクルを取り入れています。具体的には以下のタイミングで、理念や目標を振り返る時間を設けています:

  1. 24時間以内:学んだ翌日に振り返りを行い、急速な忘却を防ぐ。
  2. 1週間後:最初の復習から1週間後に再度確認し、記憶を強化する。
  3. 1ヶ月後:長期記憶への移行を促すため、1ヶ月後にも復習を行う。

この3つのステップを繰り返すことで、理念や初心を定着させ、日々の業務に活かしていく工夫をしています。

清らかなエネルギーを意識する

当院が大切にしているのは、技術や知識だけでなく、「清らかなエネルギー」を持って仕事に向き合うことです。例えば、以下のような姿勢を意識しています:

  • 主体的に行動する
  • 小児医療を支える使命感を忘れない
  • 感謝、素直、努力、成長の気持ちを持つ
  • 準備を怠らず確認を徹底する
  • 5分前行動で余裕を持つ
  • 報告・連絡・相談を徹底する

これらを心がけているとき、仕事への向き合い方が変わり、チーム全体の空気も良くなるのを感じます。しかし、時間が経つとどうしても「今日はこれくらいでいいかな…」「仕方ないこともある…」とできない言い訳を探してしまうことがあります。そんな時こそ「仕組み」の出番です。振り返りの時間を設けることで、再び初心に立ち返ることができるのです。

何度でも気を引き締めていこう

大切なことを忘れないためには、「何度でも思いをリフレッシュする」ことが欠かせません。人間はどうしても忘れる生き物。だからこそ、何度でも立ち止まり、思いを確認し、初心を思い出す。この繰り返しが、やがて習慣となり、本当に定着していきます。

最後に、私たちが日々心に留めている言葉を共有します。

「今日という日は、二度と来ない」

一日一日を大切にしながら、清らかな気持ちで業務に向き合う。そのために、初心を振り返る仕組みを持ち、忘却を超えて思いを未来に繋いでいきましょう。

一緒に、何度でも気を引き締めていきましょう!

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この記事を書いた人

小森塾塾長

小森塾塾長 小森広嗣

小児科医師(小森こどもクリニック理事長、院長)、人財育成コンサルタント、「7つの習慣実践会」認定ファシリテーター

小児医療、健康教育、人財育成を通し、日本を元気にすること!!が使命です。本質を考え、悩みに方向性を与える力を大切に診療、教育活動をしています。

志ある仲間と共に成長の階段を登りながら、愛のある医療チーム創りを目標に、小森塾を開校しました。

ストレングスファインダー:未来志向、成長促進、戦略性、達成欲、学習欲

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