コヴィー博士は、書籍『7つの習慣』の中で、「人間関係は極めて相互依存である」と述べています。
「相互依存」とは、文字通りとらえると「人は協力し、助け合って生きている」ということになります。多くの人が自然と感じていることだと思います。
コヴィー博士の言う、「相互依存」は、もっと、もっと、劇的で強烈でパワフルです。
真の「相互依存」は、圧倒的な「成果」を生み出すことができる世界です。時に想像を絶するような「結果」が出るとコヴィー博士は述べています。
1+1が2ではなく、時に100、1000にもなる世界です。これが「シナジー」です。
シナジーを生み出すために、僕たちがすべき第一ステップは?
違う意見をシンプルに素直に受け入れることなのです。
時に正反対の意見を、本気で受け入れられるか?ウエルカムの気持ちでいられるか?です。
これは、ものすごく試されることであり、ある種の挑戦でもあります。
時には結構つらく、それなりの痛みを感じるかもしれません。
人間の本質は、正しいと思いたい、認められたいがありますもんね。
現実の「あるある」を見てみましょう。
家族でも、職場でも、どこでも、意見の対立はあると思います。
その時にどう向き合っていますか?
助け合い、協力し合う大切さは頭ではわかっていても、、
ひとたび「自分が正しい、相手が違う」というパラダイムにハマってしまうと、協力から競争・争いの世界に一変することは日常的に遭遇します。。悲しいかな、人間の性でもあり、、
「どちらが正しい」かの争いであり、「あれかこれか」の二者択一のパラダイムに落っていきます。
自分が思う正論を押し付け合い、勝ち負けの世界に突入しがちです。
例えば、、
夫婦間で、「もっとこうしたほうがいい」と言われ、「いやこっちがいい!」と反応的になっていませんか?
部下や同僚から、意見を受け入れてもらえなかった、反対意見を言われ、「何をわかってない、自分が正しい」と思っていませんか?
上司に、報告書を出したら、ダメ出しされて、「なんでわかってくれないかな?」って反応的になっていませんか?
心中は、自分は正しい、間違っていない、を無意識にも証明しようとしている心理です。
もちろん、人は、競争する中で、悔しい思いを通し、自分を磨く経験にもなります。このような経験も、人生の階段を昇る中では、必要だと思っています。勝ち負けで悔しかった経験があるからこそ、相手の痛みも理解できるようになりますしね。
でも、、
でも、でも、シナジーを発揮するためには?
いつまでも、勝ち負けのパラダイムでいることは許されません。
「どちらが正しいか」とか、「あれかこれか」を探すことはすべて捨ててしまいましょう!
卓越した結果を出し、本当に幸せで、充実した人生を得ていくには、喜んで「違いを受け入れる」練習を始める必要があります。
どちらが正しいかを考えるのに時間をさくのではなく、
売り言葉に買い言葉ではなく、
何をしていくことで、よりよい結果を生むだろうか?をサクッとと考えていくマインドです。
嫌味なことを言われたと、否定された気持ちにならず、
「そっかそんな考え方をする人もいるんだ!へー、面白い、発見!!」
「違うということが面白い」
「上司に教えを請い、もっともっと良くしてみよう!」
と思うということです。
相当タフマインドが必要ですよね?
書籍『7つの習慣』にこんな衝撃的な言葉が書いてあります。
二人の人間の意見がまったく同じなら、一人は不要である。
『7つの習慣』(P409, L6)
違っていることはむしろなくてはならない!!のです。
相手から否定的な言葉が出たら、チャンス!なのです。
正当性を争う暇はないのです!!
相手のモノの言い方はあるかもしれませんが、、
相手の物言いが汚い、嫌な感じであったとしても、僕たちにはそのこと自体はどうでもいいのです。
相手の意見に感謝し、もっと良い案が生まれる下地ができている!と考え、チャンス到来ということです。
私とまったく同じ意見を持つ人とは、話す興味は湧いてこない。あなたは私と違う意見だからこそ、あなたと話してみたいのだ。私にとっては、その違いこそが大切なのである。
『7つの習慣』(P409, L7)
まずは、相手の意見を受け入れる練習が必要!!
「どちらが正しい」のではなく「何が正しい」のかをひたすら考えましょう!
最初は「ぐっとこらえて」が必要かもしれません。
相手だって必死だし、苦しい、本気なのだと思ってあげることも優しさ。
「相手は自分と違う意見を持っている」にすぎず、「正しい、間違い」を決めることが本当にしたいことではないですよね?
ただただ「違い」があることに気づけたことは、ラッキーなこと、自然とそう思えるようになれば、しめたもの。
7つの習慣の真髄はシナジーを発揮することであり、相互依存の世界へ至る道にはいったといえます。
AかBではなく、よりよいCを見つけ出すこと=第3案を見出していくことであり、C案を見つけることに時間を積極的にさきたいものです。
他者と協力すれば、自分一人で出す最高の結果をはるかに上回る結果が出せる
『7つの習慣』(P55)
人生とは、本質的に極めて相互依存的である
他者と深く有意義な関係を築き、他の人々が持つ莫大な能力と可能性を生かすことができる
まとめ
「違い」にムキになるのではなく、あっさり「違い」を受け入れてしまいましょう。
気持ちや想いをぶつけるのは「相手で」はなく、「望む目標」です。
そして、ひたすら、違いOKの練習に尽きること実感しています。
ボクもまだまだ練習してますが、やればやるほど、手応え、結果を実感しています。
1+1=100をいきなり目指すことは難しいです、、
まずは、1+1=3をめざしませんか?