どれだけ頑張っても伝わらないもどかしさ
「私の想いを分かってほしい」
「この人が変わってくれたら…」
そんなふうに思って、一生懸命に働きかけたことはありませんか?
でも、どれだけ努力しても伝わらない、分かってもらえない——そんな経験をしたことがある人は多いはずです。
「なぜ伝わらないんだろう?」
「どうすれば分かってもらえるんだろう?」
そんなふうに悩みながら、気づけば自分のエネルギーがすり減ってしまっている…。
では、本当にエネルギーを注ぐべき相手(私たちはSAと言っています)とは誰なのでしょうか?
今回は、あなたの限られた時間とエネルギーを「本当に価値のある人」に集中させる方法について、お話しします。
エネルギーを注ぐべき相手(SA)とは?
人はつい、「この人たちを何とか変えよう」「この人たちにも自分の思いを伝えよう」と努力してしまいます。
しかし、残念ながら、どれだけ伝えようとしても響かない人がいるのも事実です。
それどころか、時には「あなたの考えは間違っている」と否定されたり、「そんなの無理だよ」と冷たくあしらわれたりすることすらあります。
だからこそ大切なのは、「誰にエネルギーを注ぐのか」を見極めること。
✅ エネルギーを注ぐべき人
- あなたの考えに共感し、一緒に成長しようとする人
- あなたの価値を感じ、感謝の気持ちを持って接してくれる人
- あなたのアドバイスを受け入れ、行動に移せる人
❌ エネルギーを注ぐべきではない人
- あなたの意見を否定し続ける人
- 変わる気がなく、依存的な態度を取る人
- あなたを批判し、エネルギーを奪う人
すべての人にエネルギーを使うのではなく、あなたの価値を大切にしてくれる人に注ぐことが、より豊かな人生につながります。
あなたのエネルギーはコップいっぱいの水
あなたのエネルギーを「コップいっぱいの水」に例えてみましょう。
私たちが持っているエネルギーや時間には限りがあります。
もし、その貴重な水を「なんとか変えたい」と思っている相手にばかり注いでしまったらどうなるでしょう?
✅ 価値を理解してくれる人に水を注ぐと…
- その人が元気になり、あなたも満たされる
- より深い関係が築ける
- 相乗効果で成長できる
❌ 伝わらない人に水を注ぎ続けると…
- いくら注いでも「足りない」と言われる
- 感謝されず、むしろ否定される
- 気づいたら、自分のコップが空になっている
だからこそ、水をどこに注ぐのか、意識することが大切なのです。
選択と集中:関わる人を見極める勇気
この考え方は、ビジネスの世界にも当てはまります。
たとえば、すべての人に好かれようとするブランドは、結局誰にも深く刺さりません。
一方で、自分の価値を理解し、本当に求めてくれる人に向けて発信するブランドは、強く支持され、長く愛されるものです。
人間関係でも同じことが言えます。
価値観が合わない人に無理にエネルギーを使ってしまうと、自分が消耗するだけでなく、本当に大切な人との関係が疎かになってしまいます。
「この人にも伝えたい」「この人を変えたい」と思う気持ちは自然なものです。
しかし、そう思うほどに、どんどん深みにはまり、最後には「なぜ自分ばかりが頑張っているんだろう」と疲れてしまうことが多いのです。
時には、一定の距離を保ち、必要最低限の関わりに留めることも大切です。
そして、その分のエネルギーを、本当に大切な人に注ぐことで、より充実した人間関係が築けるようになります。
新しい習慣を身につけるには勇気が必要
頭では「大切な人にエネルギーを集中させるのが大事」と分かっていても、実際に行動に移すのは簡単ではありません。
「これまでのやり方を変えて、本当に大切な人に時間を使う」
これは、新しい習慣に突入するようなもの。
スティーブン・R・コヴィーの『7つの習慣』では、「地球の引力を振り切って月に向かうロケットのようなエネルギーが必要」と書かれています。
私たちが慣れ親しんだ過去の常識から抜け出すのは、それほど大変なことです。
でも、原理原則は「幸せに向かうための道しるべ」です。
不安や迷いがあっても、新しい習慣を継続し、原則に従い続ければ、必ずより良い未来が待っています。
最初は不安かもしれません。
でも、一歩踏み出せば、その先には今までにない景色が広がっています。
まとめ〜あなたのエネルギーを本当に大切な人に注ごう〜
あなたのエネルギーを、誰に、どこに注ぐのか?
それを意識するだけで、あなたの人生は大きく変わります。
すべての人を変えることはできません。
だからこそ、「価値を共有できる人」「あなたの力を本当に必要としている人」にエネルギーを注ぐことが大切です。
今日から「誰にエネルギーを注ぐべきか?」を意識し、実践してみませんか?
あなたの選択が、未来を大きく変えていきます!!