泣いた時にする3つのこと。「赤ちゃん衣食住セット」のチェック!
まずは、人間の衣食住!(三大欲)のチェックをしましょう。これを「赤ちゃん衣食住セット」と名付けます。
衣→「おむつ」、食→「ミルク」、住(愛、睡眠)→「抱っこ」だけです!
(ドライに思うかもしれないのですが、、)実はやれることはこのくらいで、かつ、充分です!
心配なときはお熱、体全体をチェック!すれば完璧です。
でも、不安だらけのときは、是非、小児科で相談してくださいね。
赤ちゃんが泣くのは仕事です
「赤ちゃん衣食住セット」チェックをしたら、あとは、あるがままでいきましょう。
「なんで泣くの?」「誰のせい?」を考えてしまうものですが、赤ちゃんは泣くことがお仕事なので、泣かせてあげるだけ、泣かせてあげましょう。
「なぜなくの?」は考える必要はないです。「かわいそう」と感情移入はしなくても大丈夫。赤ちゃんの都合で泣いているので、見守ってあげましょうね。
赤ちゃんの都合で、泣きたいから泣いているのです。
お母さん、お父さんが悪いわけでないので、自分たちを責めないでくださいね。
究極的には、赤ちゃんは、泣いているのは元気な証拠なのです。
時に気が遠くなる時間帯もありますが、、いつか泣き止んでくれます。
質問1:小児科医は赤ちゃんが泣くことをどう思っているのか?
小児科医の仕事は、赤ちゃんの泣き声を聞くことでもあります。
それこそ、赤ちゃんの泣き声を、一日中ずーーーっと聞いて過ごしています。
小さな子から大きな子、毎日、毎日、クリニック内は泣き声の合唱団が活動しています。
そんな中にいて思うのは、赤ちゃんって、鳴き声も、実にさまざま、本当に個性豊かだな、ということです。
声が甲高い子、声が低い子(ドスの利いた声)、大きな声の子、か細い声の子、ずっと泣いている子、すぐに泣き止む子、兄弟姉妹の間でも、全く正反対のことも多いです。
泣き声だけで、100人100通り、ただ、ただ、個性、個性、個性です。
そんな個性を、たくましくも、微笑ましくも、思っています。
我が子も含めて、泣くのが当たり前!!、ただそれだけです。
あえて気になるのが、お母さん、お父さんの心配そうな顔、、です。
「泣いていいのですよ」っていつも思っています!!
質問2:泣いていても診察ができるのでしょうか?
泣いていても、診察はちゃんとできています。
そもそも、泣き方も診断の助けになります。
喜怒哀楽を大事にしています。
バタバタしながら受診するときもあれば、落ち着いて診察を待つことだってあると思います。
自然体で大丈夫です。
質問3:診察の時に泣く赤ちゃんを小児科医はどう思っているか?
泣くのも愛らしい、泣かないことも愛らしい、と思っています。
泣くことは当たり前なので、診察時に泣いていても、愛らしいと思っています。
本当にそれだけです!
前回は泣かなかったけど、今回は大泣き!それも愛らしいです。
前回は大泣きだったけど、今回はニコニコ、それも愛らしいです。
診察に慣れてきたのに、今回は、本人の気持ちが乗らなくて、泣いてしまうこともあります。
お腹が空いていた、眠かったのでしょう、ただ機嫌が悪かったのでしょう、、、
日々成長している証なので、色々な顔を見せてください、楽しみにしています。
小児科医から、お母さん、お父さんへ伝えたいこと
泣くと周りに迷惑をかけているのでは?恥ずかしいことでは?と思わないでくださいね。
迷惑でもないし、恥ずかしくもないです。
例えば、診察の時に泣くと、申し訳ない表情をされるお母さん、お父さんがいらっしゃいますが、診察は問題なくできます。
先に書きましたが、泣き方も診察の大事な所見なので、色々な場面を見せてもらうことは大切なことです。
何より、お母さん、お父さんの大事な赤ちゃんは、地球の宝でもあります。
だから、周りは暖かく見守ってくれています。
応援しています。
愛おしく思っています。
少なくとも、小児科医、スタッフは全員そう思っています!!
終わりに
子育ては、山あり、谷あり、喜怒哀楽の連続です。
そして、人間が、人間らしく生きられる原点の場だとも思っています。
大変だなと思うことも多いのですが、とてつもなく価値のある、偉大なる現場です。
小児科医として、全力で応援し、見守っています!