医療の現場で信頼を築くために〜新社会人・医療チームの一員としてまず大切にすべきこと〜

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新しく医療の現場に入ったばかりの皆さんへ。

日々、覚えることがたくさんあって、大変ですよね。電話対応、書類作成、患者さんの受付業務……。一つひとつ丁寧にこなそうと、目の前の仕事に一生懸命取り組んでいることと思います。

でも、もしかすると 「せっかく集中していたのに、上司やリーダーに急に呼ばれて作業を中断しなければならなかった」 という経験があるかもしれません。

「今やっている作業を終えてからじゃダメなの?」
「なんでそんなに急がなきゃいけないの?」

そんなふうに思ったことがある人もいるのではないでしょうか?

今日は、そんな皆さんに 「医療の現場でまず大切にしてほしいこと」 をお伝えします。

1. 医療の現場では「全体の安全」が最優先

医療の現場では、日々さまざまな出来事が起こります。

患者さんの対応、緊急の連絡、予期せぬトラブル……。そうした 「いつ何が起こるかわからない環境」 の中で、すべてのスタッフが安全に、そしてスムーズに動けるようにすることが最優先です。

だからこそ、 リーダーや上司の指示を速やかに受け取り、行動することが求められます。

たとえ自分の仕事に集中していたとしても、 全体の動きを止めてしまうような状況を作らないこと が大切なのです。

「ちょっと待ってください」では遅いこともある。
「今手が離せないので後でやります」では済まないこともある。

まずは リーダーの声が聞こえたら、すぐに顔を上げ、指示を受け止める。
これが、医療チームの一員として、まず身につけるべき習慣です。

2. 「暗い返事」ではなく「明るい返事」を!

ここで、あなたに質問です。

周りの人は、あなたのことを「声をかけやすい人」と思っているでしょうか? それとも「声をかけにくい人」だと思っているでしょうか?

医療の現場では、報告・連絡・相談(ほうれんそう)の連携が、患者さんに安全な医療を届けるためにとても大切 です。これは、私たち 小森こどもクリニック でも最も大事にしている姿勢です。

では、どうすれば「声をかけやすい人」になれるでしょうか?

それは、 「明るく、気持ちの良い返事をすること」 です。

上司やリーダーに声をかけられたら、ただ「はい……」と小さく言うのではなく、 「はい!」と明るく返事をする。

指示を受けたら、 しっかりと相手の目を見て「かしこまりました!」と心を込めて言葉でしっかりと伝える。

そうすることで、周囲は 「この人には話しかけやすいな」「きちんと対応してくれるな」 と思い、あなた自身の信頼につながります。

3. 「ありがとうございます」と「申し訳ありません」が言えますか?

ここで、もう一つ大切なことをお伝えします。

あなたは、自分が学んだことに対して、素直に「ありがとうございます」と言えていますか?

自分がわからなかったことや、ミスをしてしまったときに、心から「申し訳ありませんでした」と伝えられていますか?

表面的に「失礼しました」と言うだけでは、気持ちは伝わりません。

そこに 「素直な気持ち」 が込められていなければ、相手にも伝わらないのです。

「言い訳せず、素直に謝る」——これは、社会人として、そして医療の現場で働く人として 本当に大切なこと です。

誰だって、ミスはします。知らないことがあって当然です。
でも、大切なのは その時にどう行動するか です。

「ありがとうございます」と感謝の気持ちを伝える
「申し訳ありませんでした」と心を込めて謝る

これができる人は、必ず信頼を得られます。

素直に謝ることができる姿勢、感謝の気持ちをしっかり伝える姿勢。
これこそが、 「本当の信頼」を勝ち取るために必要なこと なのです。

4. 「清らかな態度」でコミュニケーションを大切に

医療の現場では、 「報告・連絡・相談」 がすべての土台になります。

その土台をしっかりと築くためには、まず 「清らかな態度で、しっかりとコミュニケーションを取ること」 が大切です。

「自分の作業をこなせばいい」「伝えればよい」という意識ではなく、 「自分はチームの一員として動いている」 という意識を持つこと。

そして、「全体の安全のために、自分ができることは何か」 を考えながら行動すること。そのあり方の姿勢とは、「清らかな態度」「一生懸命な姿勢」「謙虚な姿勢」であることを必死に身につけていくことです。

これが、医療チームの一員として働く上での基本姿勢なのです。

5. これこそが「本当のプロフェッショナル」になるための第一歩

この姿勢(あり方)は、単に マニュアルをひたすら覚えることよりも先に、心と体で毎日の現場訓練の中で、揉まれながらも、しっかりと身につけるべきもの です。

なぜなら、これこそが 「本当に人の役に立つ」「社会の役に立つ」成長の第一ステップ だからです。

そして、この姿勢は 一度身につけたら、それが永遠にあなたの社会人(安心x安全の医療チーム)の土台となるもの であり、どんな仕事、役職、役割を担う上でも 絶対に必要なもの です。

この土台作りなくしては、本当のプロフェッショナル(=社会に貢献し、信頼される人)向かうことは難しいと言えます。

だからこそ、社会人第一歩を踏み出した今この瞬間から、まずは 「明るい返事」「素直な感謝」「誠実な謝罪」「清らかな態度」 を体に染み込むまで「やる!」と決めて、日々訓練してきましょう。

あなたの頑張りを、周りはちゃんと見ています。
まずは 勇気をもって「やってみる!」ことから、一緒に成長していきましょう!

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この記事を書いた人

小森塾塾長

小森塾塾長 小森広嗣

小児科医師(小森こどもクリニック理事長、院長)、人財育成コンサルタント、「7つの習慣実践会」認定ファシリテーター

小児医療、健康教育、人財育成を通し、日本を元気にすること!!が使命です。本質を考え、悩みに方向性を与える力を大切に診療、教育活動をしています。

志ある仲間と共に成長の階段を登りながら、愛のある医療チーム創りを目標に、小森塾を開校しました。

ストレングスファインダー:未来志向、成長促進、戦略性、達成欲、学習欲

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