【小児科医の想い】 子育てのヒント 「かんしゃく」「お友だちと上手く遊べない」「問題があるかも」と言われたときに親としてできることは?

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表面的な行動や態度だけみて、「問題あり」とするのはあまりにも短絡的すぎる!

表面的な態度だけをみて、「問題ある」のではないか?、と簡単に判断してしまう風潮があると感じています。

表面的な態度は、見た目にわかりやすいので、異常?問題?と指摘しやすのだと思います。

でも、子どもって、そんな短絡的なものではありません!!

まず、大人が思っている以上に、子どもも、立派な人間です。

とても複雑なことを考えています。

いえ、大人以上に洞察力、思慮深いものです。

3歳もすぎれば立派な人間です。

AだからBである、という簡単なものではない

A=「こだわりがつよい」からB=「発達障害」かもしれないみたいに、、

実際は、AだからZであり、間にB・・・Yがあるのです!

こだわりが強い子どもなりの理由(B・・・Y)をきちんと見出していくことが必要だと思います。

なにか悩んでいることがあるのかもしれません。

きっかけが欲しいのかもしれません。

サインやメッセージを見抜いてあげる努力が必要です。

まずは、親として、わが子の本質を見極める努力を!

まずは、なぜ「かんしゃく」「お友だちと上手く遊べない」のだろうか?と見極める努力をすることが大切です。

普段は、家では、他の場所では、どうなのか、よく理解する必要があります。

実は、場も理解できる、我慢もできる、優しく接することもできる、見通しをもてば理解もできるし、とても優しいお子さんでもあったりします。

実際には、成長や変化の過程であったり、あるいは一過性であったり、そもそも、「だって人間だもの」です。

たまたま、強い行動に出てしまったのは、その子がもしかしたら新しい現場で不安があるのかも?

何か変化はなかったか?振り返ってみましょう。

登園が始まったばかり、夫婦喧嘩しちゃった?体調が悪い?

家でケンカしてしまった?おもちゃが壊れた?何かあるのだと思います。

そして、我が子なりに頑張っているのです。

そんな我が子なので、「大丈夫」です。まずは、信じてあげましょう!

そして、何より、我が子の一番の身方であり、我が子になりきって、我が子の本質を理解してあげたいです。

もちろん、その子に不足している「我慢力」があるのかもしれません。

他の子より弱い部や苦手な部分もたくさんあるのかもしれませんね。

ヒント1:「できないこと」は学び、身につけていくだけと考える

「できないこと」「できなかったこと」はこれからの課題にすぎません。

できないことができるようになることが、子ども、人としての生涯の課題です。

今できないことで、「あの子はできるが、うちの子は駄目だ」と、その子の人格を否定しては絶対にいけません。

ヒント2:全ての子には、得意なこと、不得意なことがある

周りと比較してしまったり、あるいは、周りから言われてしまうと、不安になってしまいますが、苦手を克服すると最強です!

Aくんができることが、できなくても、一人だけちょっとずれているように感じていてもすごく独自性があることも多いです。

まずは私たち親が、しっかり我が子を理解し、信じてあげて、根気よく、「できない」課題を克服するるよう努力するに尽きます。

ヒント3:先に練習や訓練、次に診断や判定!この順番が大切。

判定や診察が先なのではないですよ!

すぐに「心理士さんに診断してもらってきてくさだい!」と簡単に言ってしまう現場があることを悲しく思っています。

「問題を起こした」、「癇癪がつよい」、だから、「診断」をうけてきて!というのは、

自分たちでなんとかしよう、理解しようではなく、外部に委任(丸投げ!)してしまっている状態です。

外に丸投げするのではなく、現場で向き合い、理解する努力をすることが大切です。

主体的な態度(インサイドアウト)で取り組むことが必要

相手が問題=子どもが問題ではなく、
(これは、アウトサイドインの姿勢です)

相手を理解=子どもの本質を理解

して、そして、何が一緒に実践していくことができるか、良くなっていくために必要だろうか?と真剣に考える、

人の成長は農場の法則

種をまき、雑草を刈り、肥料を与え、季節の変化に絶え、根気よく育てて、はじめて実るのです。

現場(家、集団生活)でも、諦めることなく、根気よく、子育てをすることが必要です。

まずは私たちが、本質を理解する。この子とできることを探す。

とにかく、焦らず、根気よくしつけをする努力をすることが大切です。

周りからの軽はずみの言葉や態度には、傷つかなくてよいですし、実行あるのみです!

根気よく「しつけ」をする努力を、大人から行動しなければなりません!

そして、最後に、第三者にも判断を仰ぐ

一人よがりになっていないか、方向性が間違っていないか、頑張るだけに、視野が狭くなってしまうこともあります。

第三者に客観的に、時には助け、応援も借りながら、必要とあらば、診断や治療の力も借りながら、まっすぐ進みたいです。

コーチって大切ですよね。

だから療育でコーチをつけることは全然悪くないです。

でも、物事は順番が大切です。

実例:人はいつからでも学び、変化し、成長できる

長い目でみて、その子の成長や変化を楽しむ勇気を持ちましょう。

その過程は、諦めそうになる、くじけそうになる、そんな状況があってもよいと思います。

でも、最終的に少しずつゴールに向かうことを諦めなければ、いつか花が咲きます。

「治療が怖くて、病院から脱走してしまったAくん」

「今は笑い話ができるくらい、立派な社会人として活躍しています!!

むしろ、こんな逸話があるくらいのほうが、エネルギーを好転させ、むちゃくちゃアクティブに活動しています。

小児科医から一言

弱み、できないこと、他人と違うことは、克服すれば最強になります!!

だから大丈夫です。

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この記事を書いた人

小森塾塾長

小森塾塾長 小森広嗣

小児医療、健康教育、人財育成、啓蒙活動を通して、日本を元気にすること!!が使命です。地域医療の小児科医として現場で診療、教育活動をしています。

小児科医、人財育成コンサルタント、「7つの習慣実践会」認定ファシリテーター、生成AIエンジニア

ストレングスファインダー:未来志向、成長促進、戦略性、達成欲、学習欲

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