情報過多で悩むあなたへ〜進むべき道を見つけるためのシンプルな判断基準〜

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こんにちは。今、私たちが生きる時代は、情報にあふれています。スマートフォンやパソコンを使えば、たった数秒で膨大な知識や選択肢にアクセスできる便利な時代です。

しかし、その一方で、「情報が多すぎて迷う」「自分が本当に進むべき道が分からない」と感じている人も少なくないのではないでしょうか?

この記事では、私自身の経験や判断基準を通して、情報過多の中で迷わないためのシンプルなヒントをお伝えしたいと思います。進路や人生の選択に悩む方にとって、少しでも道標になるような内容を目指しました。

情報過多の時代が抱えるジレンマ

情報が多い現代、悩んだときには「とりあえずネットで検索」というのが一般的です。さらに、最近ではAIが進化し、簡単に答えを得られるようになりました。このように、私たちは知識に瞬時にアクセスできる恩恵を受けています。

しかし、その便利さがかえって「迷い」を生むこともあります。選択肢が多すぎてどれを選べば良いか分からなくなること、都合の良い情報ばかりを集めてしまい、結果的に判断が偏ること、、、

これらは情報過多が生む現代的な課題です。特に若い世代では、「情報の波に飲み込まれて自分を見失う」というケースも増えているように感じます。

私が迷ったときにしていたこと〜空を見て心と対話する〜

少し昔の話をさせてください。私が若かった頃は、今のようにインターネットもSNSもない時代でした。悩んだときに「すぐに調べる」という選択肢そのものがほとんどなかったのです。

そんな時代背景の中で、私がしていたのは「空を見て心と対話する」ことでした。たとえば、夜空を眺めながら、「自分はどんな道に進むべきか」と自問自答を繰り返しました。静かな環境で心の中に意識を向け、自分の本当の気持ちを探る時間は、今振り返っても貴重だったと思います。

特に、小児外科という診療科を選ぶときも、また小児外科の道に進んだけれどキャリアを積む道中での苦悩し、、、私は多くの葛藤や壁にぶつかりました。

当時、周囲からは「大変な部署だからやめた方がいい」「もっと楽な道がある(そこまで大変な思いをしなくても)」「向いていない」など、といったアドバイスを受けることもありました。

しかし、夜空を見上げながら「本当にやりたいことは何か」と自問したとき、心の奥底から湧き上がる「やっぱり挑戦したい」という気持ちに気づくことができました。

情報がほとんどない時代だったからこそ、自分自身と向き合い、心の声に耳を傾けることができました。それは、現代の情報社会に生きる私たちにとっても大切なプロセスではないでしょうか。

判断基準をシンプルに〜迷わないためのチェックリスト〜

情報が多い時代には、判断基準をシンプルに持つことが大切です。無数の情報に惑わされるより、自分の内面や価値観に基づいた「基準」を使うことで、迷いを減らすことができます。ここでは、私が使っている判断基準を共有します。

判断基準のチェックリスト

  1. 自分の良心や心の声に従った判断か → 自分の内側から湧き上がる「これが正しい」という気持ちに正直であるか。
  2. 自分の成長につながるか → 新しい挑戦や学びを通じて、今の自分を一歩前進させられる選択か。
  3. 相手のために貢献できる選択か → 自分だけでなく、誰かの役に立ち、社会全体に良い影響を与えられるか。
  4. 周囲の人を喜ばせることができるか → 関わるすべての人が幸せや喜びを感じられる選択か。
  5. 自分の能力を最大限に活かせる選択か → 自分が持つ力や才能を活用できるか。
  6. そこに愛や感謝の気持ちがあるか → 自分自身や関わる人への愛、これまでの恩に感謝する心を忘れていないか。
  7. ご縁(義理、人情、機会)を大事にしているか → 自分を育ててくれた人々や、人生で巡り合った機会を大切にしているか。

小児外科を選んだ理由〜直感とシンプルな基準〜

小児外科を選んだとき、私が頼りにしたのはこのシンプルな基準と自分の直感でした。特に、「自分の良心や心の声に従う」という部分を大事にしました。

学生時代に出会った小児外科医の先生に憧れ、また講義や病棟で「こんな小さな赤ちゃんが手術で治せるんだ。すごい!」「自分もこんな医師になりたい」という思いが湧き上がりました。

その後の道のりは、茨の道でした。生活が苦しい時期もあり、「自分の選択は間違っていたのではないか」と悩むことも多かったです。

しかし、患者さんやその家族の笑顔を見たとき、今は、一緒に治療に当たってくれる仲間・同士と出会えていることを感じるとき、「この道を選んで本当に良かった」と何度も感じることができています。

情報が少なかった時代だったからこそ、迷う時間が少なく、自分の心に正直な選択ができたのかもしれません。

情報に流されない生き方を選ぶ

情報が多い時代において、重要なのは「情報に流されない力」です。そしてそのためには、自分なりのシンプルな判断基準を持つことがカギになります。

迷ったときは、空を見上げて心の声に耳を傾けたり、判断基準のチェックリストを使ってシンプルに考えてみてください。

膨大な情報を探し回るよりも、少ない情報の中で自分の価値観を大切にすることで、自然体で自分らしい道を見つけることができると思います。

まとめ

現代は情報が豊富であるがゆえに迷いが生まれやすい時代です。そんな時こそ、心の声、シンプルな判断基準を持つことが、情報の波に流されずに自分らしい人生を歩むヒントになります。

「あなたが本当に進みたい道は何ですか?」

ぜひ一度、空を見上げながら自分の心と対話してみてください。その答えは、意外とシンプルなところにあるかもしれません。

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この記事を書いた人

小森塾塾長

小森塾塾長 小森広嗣

小児科医師(小森こどもクリニック理事長、院長)、人財育成コンサルタント、「7つの習慣実践会」認定ファシリテーター

小児医療、健康教育、人財育成を通し、日本を元気にすること!!が使命です。本質を考え、悩みに方向性を与える力を大切に診療、教育活動をしています。

志ある仲間と共に成長の階段を登りながら、愛のある医療チーム創りを目標に、小森塾を開校しました。

ストレングスファインダー:未来志向、成長促進、戦略性、達成欲、学習欲

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