【書評】マンガ「論語と孔子」 孔子の世界が短時間で理解できる リーダーシップに悩む経営者におすすめの2冊セット

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孔子を読みたいと思った理由、悩み

経営者、リーダーとして、自分の想い、理念を、チームに理解してもらい、そしてチームが協力し、使命の実行をしていきたいと常々思っています。

しかし、色々な考えを持つチームに理解してもらい、圧倒的な創造的協力ができるものだろうか、、、、葛藤や悩む日々でもあります。

マンガ「論語と孔子」I「論語と孔子」IIを読んで、自分がリーダーとして、どう行動し、どうあるべきか理解でき、大きく心が揺さぶられ勇気、感動をもらいました。

孔子を読んで得られたこと

漫画(2冊)なのであっという間に読めました。

経営者、リーダーの学びの書とされれる「孔子」「論語」が、たかだか数時間で読み終えることができ、孔子の基本的な考え方を学び、理解を深めることができます。

僕は、孔子の名前は知っていましたが内容は無知、、歴史も苦手、、でもいつか読みたいと思っていました。でも、とても難解そうで、、ずっと避けていたのですが、本書を読み、数時間後には、孔子のファンになれるほど、一気に理解が深まりました。

本気のリーダーになるには、自分から始める(インサイドアウト)しかないのです!!と孔子は教えてくれました。

孔子の生き方、考え方は経営者、リーダーにとっての最高の模範

約3000年前に孔子が、現代にこそ必要なリーダーシップの考え方をすでにお弟子さんを始め、世の中に広め、影響を与えていたことが驚きです。

孔子は究極のインサイドアウトの人(インサイダーと名付けます)

孔子は、何が起きても、誰に何をされても、理解されなくても、他人のせいにしないのです。あくまで、使命(天命)、原則に基づいて、自ら出来ることに集中し、どのような状況でも、絶対に人のせいにしないで、生き抜いた方です。

インサイドアウトとは書籍「7つの習慣」に出てくるキーワードです。

インサイドアウトとは、自分の内面(内側)から始める、という意味です。まずは自分から「何ができるのか?」を問い続け、実践できる生き方です。絶対に、人のせいにしないし、世の中の事情のせいにもしない、生き方です。(※インサイドアウトとは?)

例えば、問題が起きても、相手が悪いのではなく、「自分ができていないことは何か?」「何が次にできることか?」を問いながら、自らが主体的に行動し、使命、ビジョンに向かう生き方です。

孔子は、対極のアウトサイドインの世界(乱世)で、インサイドアウトを貫き、本当の成功者を収めた模範者である

孔子の生きた時代は、まさに対極であるアウドサイドイン(他人を攻撃して手に入れるアウトサイダー)の乱世でした。国のトップは、ともすると、問題があれば他人のせいにして、欲望で世の中を支配し、勝ちを争う世界です。

アウトサイダーの生き方が瞬時的には勝利を治めますが、長くは続かないので、次から次へアウトサイダーが現れては消えていく、、という繰り返しでした。(もしかしたら現代も形は違えど同じ現場もまだまだ多いのかも、、歴史は繰り返している、、とも感じました)

こんな究極の激動の世の中で、孔子を必要とする国王が現れ、孔子が理想の世界へと統制を始めるたびに、少しでも良い方向に流れ始めると、次から次へと、孔子を悪者扱いし、流れを潰そうとする者が現れてしまいます。

が、、最終的には、3000年の歴史を孔子の思想が影響を与え続け、本当のリーダシップとは?正しい生き方とは?の原点を伝え続けています!!本当のリーダシップを望む人への道しるべとなっています。

長きに渡り結果を出し続けている、本物の勝者です!!

孔子の生き方は幸せと言えるか?

孔子のストイックな生き方が、幸せだったのだろうか?と問いかけながら読みました。

もっと楽をする道だってあったと思います。苦労が絶えないようにも見えますし、苦戦の連続の生き方であったと思います。

でも、幸せを感じられない生き方の一つは、周りの価値観に生きてしまい、振り回されて生きてしまい、自分の軸がない生き方であることだと思います。

しかし、孔子は自分の使命や価値観に極限までに従って生き抜いています。ということは、充実、幸せにも溢れた、これまた究極の理想の生き方でもあると感じました。書籍からもそんな感覚をしっかり感じ取りました。

孔子の実績は3000年!!恐るべし

残念なことに、孔子が生きている間には、「目に見える形」では、その当時の世の中を変えるまでには至らなかったのですが、「正しい生き方」の原点として、インサイドアウトの精神が、現代まで生きていていることは、その影響力のすごさを表しています

孔子の考え方を実践し、世の中に貢献されている人たち(数えきれないお弟子さん)がいることは、ただすごいの一言です。

そして、複雑な現代の中で、悩める経営、リーダにとって、リーダーシップの原点である、孔子の精神(究極のインサイドアウト)を学ぶことができることは本当にすごいことですし、ありがたいと感じます。

僕が実践するとと決意したことリスト!!

早速問題に直面したら、、孔子ならこうすると想像し、以下を実行したいと思えました!!

  • 問題が起きても人のせいにしない
  • 問題は改善の機会と捉える
  • チームが動揺したときは、自分がまずは冷静になる(反応しない)
  • 相手の理解につとめる
  • 思いやりの気持ちや配慮を示す
  • 正しいデータを集めることに集中する
  • 改善点を挙げて、実行可能なことを決定する
  • チームにとって、地域にとって、よくなるようどうしたらよいかが判断の指針
  • 理解してもらえないと不満な気持ちになるのではなく、チームが理解できるよう、わかりやすく伝える工夫をする
  • 何度でもわかりやすいシステムになるよう工夫を続ける

うまく動かないな、、と思う自分の気持ちが、「穏やかな決意」に変わりました!

さいごに

たまたま書店に立ち寄り、山積みされている、本書を発見しました!

経営、リーダシップの本質は?と最近ずっと考え続けている命題でもあったので、答えが見つかりそうと思い、直感的に即買いしましたが、大正解でした。

5歳の息子に「もうそんなに読んだの?」と突っ込まれるくらい一気に読み込みました。

どうしたって人間なので(苦笑)、そうそう簡単な道のりではありませんが、迷った時は、「孔子」を読み直し、正しい道に戻れるよう、努力を積み重ねたいと思えました。

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この記事を書いた人

小森塾塾長

小森塾塾長 小森広嗣

小児科医師(小森こどもクリニック理事長、院長)、人財育成コンサルタント、「7つの習慣実践会」認定ファシリテーター

小児医療、健康教育、人財育成を通し、日本を元気にすること!!が使命です。本質を考え、悩みに方向性を与える力を大切に診療、教育活動をしています。

志ある仲間と共に成長の階段を登りながら、愛のある医療チーム創りを目標に、小森塾を開校しました。

ストレングスファインダー:未来志向、成長促進、戦略性、達成欲、学習欲

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